ご挨拶

地元の豊岡南中学校から豊岡高校に進み、岐阜大学医学部に入学しました。
卒業後は主に岐阜大学の関連病院で医師としての研鑽を積み、地元に戻りました。
モリヤマ診療所がこの地でこれまで支えてきた医療を担い、より深く根付かせていきたいと思っています。
何か気になること、心配なこと、ちいさなことで大いに結構です。
おしものトラブルは正直に言って、相談しづらいと思います。
一人で悩まずに、一度話に来てください。

 
 
 

腎・泌尿器科

■痛みのない血尿はとても心配

痛みのない血尿は”無症候性肉眼的血尿”と医学的用語で呼ばれており、がんなど悪性の病気が出血して尿と混ざり合って血尿となっている可能性があります。さらに高度な出血となると、血の塊となって尿の通路をふさいで、排尿困難となります。
もっとも大切なことは、出血の原因を特定することです。膀胱炎・尿路結石では通常、症状がでます。症状がない血尿は、痛くないから大丈夫、ではありません。受診を強くお勧めします。

 
 

血尿となる病気
例を挙げると非常に多いです。
 

良性・・・急性・慢性膀胱炎・尿管結石など
悪性・・・膀胱がん・腎がんなど


 

■その頻尿、あきらめないで。本当に年のせい?

 

夜間頻尿

就寝後に2回以上排尿に起きる場合、睡眠が障害されて治療が必要になってくると思います。夜間頻尿は多くの国のアンケート調査でも日常生活の中で最も困る症状に挙げられています。膀胱にたまる量が減って何度も起きることもあれば、夜間寝ている間にたくさんの尿がつくられて起きることもあり、いずれも夜間頻尿の原因となります。ほかにも、睡眠障害や水分をとりすぎてしまっている場合もあります。
排尿日誌とよばれる、尿量と排尿時刻を書き込むノートを使って知ることができます。
 
 

前立腺肥大症

男性は50歳ごろから、前立腺が徐々に大きくなり始めます。その結果、尿の通路がせまくなり、尿の流れが悪くなります。これによって膀胱内の尿が十分にでなくなったり、尿の回数が増えたり、夜に尿で起きるようになったりします。
しかし、おなじ症状を起こす病気は他にもあります。前立腺以外でも膀胱や尿道の病気でも似た症状になることがありますし、前立腺がん、膀胱がんなどの症状の一つとして見られることもありますので、正しく診断することが大切です。
 お薬も尿の通路を広げる薬や、前立腺そのものを小さくする薬、血流を改善して排尿状態をよくする薬などがあります。ほかにも漢方薬もあります。薬の中には、飲み合わせの良くない薬もありますので、患者さんの体や薬の内容に合わせてお薬を選んでいきます。
 
 

過活動膀胱

急に起こる尿意切迫感でトイレに行ったり、少し尿が漏れてしまったりする病気です。日本では40歳以上で1000万人以上いると報告されています。特発性といって原因の特定ができないものがほとんどですが、脳やせき髄の病気が原因で過活動膀胱となることもあります。
膀胱は、排尿筋という袋状の筋肉でできています。その筋肉の内側をうすい膀胱粘膜がおおっています。膀胱の袋状の筋肉がゆるむと尿がたまり、筋肉が縮むと排尿が始まります。過活動膀胱のメカニズムは膀胱粘膜や神経の刺激などによって、緩んでいる最中に急に縮むことでおこるのではないか、と考えられています。
過活動膀胱は、生活習慣の見直しや尿を我慢するなど、自分で治せることがありますので、まずはご相談ください。膀胱を緩めたり、収縮を抑えたりする薬などを使うことも有効です。副作用のある薬もあるため、症状を見ながら相談して薬の量や種類決めていくことが大切です。治療が効きにくい場合、膀胱の排尿筋に直接、薬を注射して治療する方法もあります。
 
 

尿路感染症

細菌による感染症がほとんどです。原因となる菌の種類がおおい上、すぐに菌の種類を特定できません。適切な抗菌剤を使い、治療を行います。
治りにくい尿路感染症には別の原因を考えます。たとえば、前立腺肥大症などの尿の通路の通過障害、低活動膀胱などによる排尿する筋力の低下など、排尿にトラブルがあると、薬が効きにくくなります。
また、認知症や体が不自由になりうまく症状を伝えられないことが原因となることもあります。尿道や膀胱、腎臓に長期間入ったカテーテルも原因の一つです。発熱など症状が加わったときには、しっかりと対応した抗菌剤で治療しなくてはいけません。非常に重症化することがあるからです。
 
 

急性膀胱炎

尿道から細菌が膀胱に入り、感染して、排尿後の痛みや強い残尿感が特徴です。そのため、男性と比べて尿道が短い女性に多いです。頻尿になったり、血尿がでたりします。原因となる菌は非常に多く、原因菌に対応する抗菌剤で治療します。原因菌は、調べることができます。
 
 

腎盂腎炎

膀胱炎から腎臓へ菌の感染が広がった状態です。通常、38度をこえる高熱がでます。腎臓の部分を軽くたたくと、体に響くような痛みがでます。重症化しやすいので、入院して治療することもあります。治療は抗菌剤です。
 
 

急性前立腺炎、精巣上体炎

腎盂腎炎と同様に、38度をこえる高熱がでることがあります。膀胱炎から、前立腺や精巣へと感染が広がった状態です。前立腺に感染すると、前立腺が腫れて尿がでなくなることがあります。精巣や精巣上体で感染すると、腫れて痛みがでます。治療は抗菌剤です。他に、おたふくかぜの後に生じることがありますが、こちらは ウイルスが原因です。
 
 

間質性膀胱炎

謎の膀胱炎として某テレビ番組で紹介されたことがある病気です。通常、膀胱に尿がたまっても痛みはなく、尿意を感じるだけです。尿がたまると”痛い”のがこの病気の唯一にして最大の特徴です。膀胱炎と書かれていますが、細菌感染ではなく菌は通常いません。膀胱鏡検査でハンナー病変を認めると、上記と診断します。
 
 

腹圧性尿失禁

咳・くしゃみなど腹圧がかかると尿が漏れてしまう状態です。尿道をささえる組織が弱くなり、尿道がぐらつくことで漏れます。年齢や出産、体重が増えて悪化する人もいます。骨盤底筋も尿道を支えているため、骨盤底筋のトレーニングや体重を下げることで改善することが期待できます。手術で治すことが効果的ですが、切らずに治す方法も有効な場合があります。
 
 

骨盤臓器脱

腟からピンポン玉のようなものが出てきたり、なにかはさまったような感じがして、症状に気が付きます。骨盤底筋がゆるんで、膀胱や子宮、直腸などが下がってきます。重力で臓器が下がっていますので、手術で臓器を物理的に持ち上げること、支えることが治療となります。軽度であれば、ある程度保存的な方法でも改善を見込めます。

診察時間のご案内


休診日/日曜日・祝祭日
〇:通常診療 ☆:往診・検査・処置

 

休診日 日曜日/祝祭日

 
 

 
 
住所

〒668-0043 兵庫県豊岡市桜町11-7

電話

0796-23-5100

診療科目

泌尿器科、女性泌尿器科、内科、外科、肛門外科、消化器内科

医師

守山 洋司

守山 稔

 
住所 〒668-0043 兵庫県豊岡市桜町11-7
電話 0796-23-5100
診療科目 腎・泌尿器科、女性泌尿器科、内科
医師 守山 洋司 守山 稔

アクセス

 

 
■  車:駐車スペース
約20台
■ 電車 : 最寄り駅「JR豊岡駅」から1.4km 徒歩約20分
■ コバスエクスプレス(コミュニティバス): 豊岡駅からで弥栄口バス停の目の前